2007年 06月 21日
CTIS: 走行中に車内からの操作でタイヤ空気圧の調整が行える装置 記事を読まずに、写真だけ見る人はここをクリック。(笑) 簡単に言うとエアタンクから、エアシールで密閉されたハブベアリングを介して、タイヤの空気圧を加減するシステムです。 もう少し一例を挙げて詳しく解説すると、加圧時はエアタンクから、ハブベアリングの間(通常は、ハブは外側/内側2個一組のテーパーローラーベアリングで支持される、その2個の間をエアシールした上でスピンドルに小さな穴を開けてエアを通す)を通して空気を送り込みます。そして、装着時にこれと密着するホイールのスポーク部を通ってタイヤ内にエアが送られるようになっています。 従って、CTISの最大の問題点はエア漏れにあります。 要所要所にチェックバルブを設けて異常を検知するのですが、 実際 HUMMER H1 の場合、フロントのCTISの配管がナイロン製で、溶けて穴が空いてバーストした実例が(96年以降のHUMMERはステンレスメッシュ)HUMMER OWNERS CLUB JAPAN に載っていました。 このシステムは古くは10年ほど前から、パリダカのCAMION(カミオン)等に使われていたようです。 雪道、砂地、泥地などに陥った場合に、タイヤの空気圧をさげてトランクションを得る方法は、 (タイヤの空気を減らすことでタイヤ幅が広がり、グリップが向上する) 一般的に使われる手段ですが、問題はスタック等から脱出した時に、エアーを再充填してやらねばならないことにありました。 (先の実例のように、空気圧が低いまま高速走行をするとタイヤがバーストする恐れがある) しかし時間や労力が問題となるラリー等の競技において、車から降りずに走りながら空気圧を変えることのできるCTISは、まさに驚異のシステムでした。 HUMMER H1はこのCTISを採用したことで、16インチ(406mm )のグランドクリアランス、ランフラットタイヤシステムと相まって、並ぶもののない走破性を得たのです。 HUMMER H1の写真はこちらから。 P.S. 写真撮影の際、いろいろと教えて下さった HUMMER OWNERS CLUB JAPAN の会長:石飛さん、本当にありがとうございました。楽しかったです♪
by z4style
| 2007-06-21 23:11
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